【分電盤の選び方】プロが教える「回路数」と「予備スペース」の正解
分電盤(ブレーカー)の交換を検討中の方へ。プロも迷う「回路数」と「予備スペース」の最適な選び方を解説します。現在の回路数の数え方や、将来を見据えたスペース確保の重要性など、失敗しない分電盤選びのノウハウを住設と電材の専門店「洛電マート」がご紹介します。
はじめに:分電盤交換で最も多い悩みとは?
「分電盤が古くなったから交換したいけれど、どれを選べばいいかわからない」 「リフォームに合わせて分電盤を一新したい」
このようなご相談をよくいただきます。分電盤(ブレーカー)は、一度設置すると10年以上使い続ける重要な設備です。しかし、いざ交換しようとカタログを見ると「回路数」や「予備スペース」といった専門用語が並び、どれが自宅に合っているのか迷ってしまう方が少なくありません。
本記事では、電材専門店の視点から、失敗しない分電盤の選び方を「回路数」と「スペース」に焦点を当てて解説します。
【定義】そもそも分電盤の「回路数」と「スペース」とは
回路数(分岐回路数)
家の中で使える電源の区画数です。分電盤の中に並んでいる小さなブレーカー(安全ブレーカー)の数を指します。「リビング用」「エアコン用」「キッチン用」など、部屋や用途ごとに電気が分けられています。
予備スペース(フリースペース)
将来、新しい機器を増設するために空けておく場所です。現在は何も付いていない(またはプラスチックのカバーで塞がれている)部分ですが、将来的にブレーカーや機器を追加できる余地を指します。
ポイント カタログなどで「18+2」と表記されている場合、「18個の回路(スイッチ)が付いていて、2個分の空きスペースがある」という意味になります。
【結論】回路数は「現状+2〜3回路」が鉄則
分電盤を選ぶ際、最も重要なのが回路数の決定です。結論から申し上げますと、「現在の使用回路数 + 2〜3回路」の余裕を持たせた製品を選ぶのが正解です。
ギリギリの回路数を選んではいけない理由
近年、家電製品の高性能化に伴い、専用回路(その家電だけで一つのブレーカーを使うこと)を必要とするケースが増えています。
- IHクッキングヒーター
- 大型エアコン(200Vなど)
- 浴室乾燥機
- 食洗機
- 電子レンジ
これらは消費電力が大きく、他の家電と同じ回路で使うとすぐにブレーカーが落ちてしまいます。現状の数そのままで交換してしまうと、新しい家電を買った際に「ブレーカーを増やす場所がない」という事態になりかねません。
そのため、最低でも2つ、余裕があれば3〜4つの予備回路が含まれているタイプを選定することをおすすめします。
なぜ「予備スペース」が必要なのか?
回路数とは別に、さらに意識していただきたいのが「予備スペース(何もない空間)」の有無です。 「今の家電が使えればいい」と考えがちですが、これからの住宅には以下の設備が普及していくことが予想されます。
- 太陽光発電システム
- 家庭用蓄電池
- EV(電気自動車)充電設備
- HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)機器
これらの設備を導入する際、分電盤内に特定の機器を設置したり、配線を通したりするスペースが必要になります。もしスペースがない場合、分電盤の隣に別のボックスを増設する必要が出てきたり、最悪の場合は分電盤ごと再交換になったりと、工事費が割高になってしまいます。
これからの10年を見据え、予備スペース付き(フリースペース付)の分電盤を選んでおくことが、結果的にコストパフォーマンスを高める賢い選択です。
自宅の分電盤を確認する3ステップ
実際に商品を選ぶ前に、現在のご自宅の状況を確認しましょう。以下の手順でチェックしてください。
ステップ1:分電盤の扉を開ける(カバーを外す) 多くの分電盤は、洗面所や玄関の上部に設置されています。プラスチックのカバーを開けて中身が見える状態にします。
ステップ2:小さなブレーカーの数を数える 横にずらりと並んでいる小さなスイッチ(分岐ブレーカー)の数を数えてください。 ※「予備」と書かれていてスイッチがOFFになっているものも「1」と数えます。
ステップ3:空きスペースを確認する スイッチがなく、プラスチックの板で塞がれている場所があるか確認します。 また、分電盤の型番がシールに記載されている場合は、それをスマートフォンで撮影しておくと、問い合わせの際にスムーズです。
よくあるご質問(FAQ)
分電盤の購入をご検討中のお客様から、よくいただくご質問をまとめました。
Q1. 分電盤の交換時期(寿命)はどれくらいですか?
A. 推奨交換時期は13年です。 日本配線システム工業会では、安全を考慮して13年を目安に交換することを推奨しています。古い分電盤は故障のリスクだけでなく、漏電遮断機能が低下している可能性もあります。
Q2. 分電盤の交換は自分でできますか?
A. いいえ、必ず「電気工事士」の資格が必要です。 分電盤の交換には、感電や火災のリスクが伴う配線工事が含まれます。資格を持っていない方の工事は法律で禁止されています。商品は洛電マートでお得に購入し、取り付けは施工業者様へ依頼する「施主支給」の形をとるお客様が増えています。
Q3. 「リミッタースペース」とは何ですか?
A. 電力会社の契約用ブレーカーを入れるスペースです。 地域や電力会社との契約内容によって、リミッタースペースの「付・なし」が異なります。
- 北海道・東北・東京・北陸・中部・九州電力管内の一部: 原則「リミッタースペース付」を選びます(スマートメーター普及により不要なケースも増えています)。
- 関西・中国・四国・沖縄電力管内: 原則「リミッタースペースなし」を選びます。 ※必ず現在設置されている分電盤を確認するか、施工業者様にご確認ください。
最適な分電盤選びは洛電マートにお任せ
分電盤選びで失敗しないためのポイントは以下の3点です。
- 回路数: 現在の数より「+2〜3回路」多いものを選ぶ。
- スペース: 将来の省エネ機器導入を見据えて「予備スペース」を確保する。
- 確認: 専門的な判断が必要な場合は、事前に施工業者へ相談する。
適切な分電盤を選ぶことで、家電製品を快適に使えるだけでなく、将来のリフォームや設備導入もスムーズになります。
洛電マートでは、Panasonic(パナソニック)や日東工業など、信頼できる国内メーカーの分電盤を豊富に取り揃えております。プロが選ぶ確かな品質の分電盤を、卸価格でご提供いたします。
ぜひ、お客様のご自宅にぴったりの一台を当店でお探しください。